鶏由来プラズマローゲン研究所

鶏由来プラズマローゲン研究所

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1.端 緒

東大工学部工業化学科内田研究室の研究指導の下に開発した[エンド型プロテアーゼ処理技術]を駆使して、高価で品薄な[スケソウダラから洋上で製造されるホワイトミール]を凌駕する[イワシから沿岸で製造可能な革新的ブラウンミール]の工業化に成功。鹿島コンビナート内に合弁の製造工場を設立。養魚(ウナギ、ヒラメ、タイ)用ホワイトミールの代替向けに初年度から実需化。

次年度から、銚子沿岸のイワシ漁獲量が激減した。イワシ資源回復が見込めずに、代替蛋白源の開発が急務に。

[廃鶏の中抜き屠体]が代替蛋白資源の至適候補で、副生物(内臓・羽等)の資源化が実現の鍵に。

2.[廃鶏丸毎の再資源化]技術の開発を目的とする、“官(農水系が7割)民(NCF・全農・朝日食品工業等が3割)共同出資”(平成6年度~12年度6年間・7億円超)に成る、研究開発ベンチャー[㈱ジャニフテック]の設立を起案・立上・推進し、取締役研究部長(常勤)に就任。主要成果;

水産廃棄物の魚油製造副生物由来DHAの抗メタボ機能性を活かした事業化検討;DHA入り充填豆腐の商品化に成功し、セゾングループ内向けに製造販売

廃鶏丸鶏エキスの商品化

アンセリン・カルノシンの商品化

微細化羽毛の製法開発とその特性解明及び用途開発

微細化羽毛の水溶化製法開発とその特性解明及び用途開発

3.水溶化[廃鶏羽毛の構造タンパク質]の特性解明とその商品化を目指す[公的1413プロジェクト(梅田事務所・名大農・旭硝子・エヌチキン・㈱レオロジー機能食品研;3か年・60百万円)]を起案・立上・展開を主導。特筆成果;

廃鶏羽毛脂質から、世界に先駆けてプラズマローゲンの単離・同定に成功

4.廃鶏の部位特異的複合脂質類の製法開発とその特性解明を目指す公的プロジェクト(梅田事務所・レオロジー機能食品研・帯広畜産大・(農法)エヌチキン;2か年間/30百万円)を起案・立上・展開」を主導。特筆成果;

表皮からプラズマローゲンとスフィンゴミエリンの製造とその抗メタボ食品への応用

胸肉から“心筋様”プラズマローゲンの製造とその認知機能改善用サプリへの応用

5.親鶏(廃鶏)由来のプラズマローゲンとスフィンゴミエリンの製造と含有食品の商品化を目指す公的プロジェクト(丸大食品+帯畜大・レオ研・エヌチキン;3か年間/3億円)の起案・立上を主導し、展開を支援

6.“心筋様”の廃鶏胸肉に特化した特異的[プラズマローゲンサプリ]の事業化に参画、技術面を支援。

7.[ADを含む認知症]の発症過程の合理的な解明(米国DIANプロジェクトが主導)が認知症征圧にパラダイムシフトを惹起させた;これに対応する革新的“認知症征圧用プロセス”として[“未病状態”のデジタル判定を基軸とする、安心・安全なDHAに富むプラズマローゲンの長期間投与を特徴とする、未病状態の維持による認知症発症阻止]システムを創出(国内外に4件を共同出願済み)

8.対外発表

学術誌等

  • 宮下ら、DHA-PCリポソームの酸化安定性向上とその利用 平成9年度日本農芸化学会大会講演 要旨集     192p  3Da4
  • 古賀ら、ラット血中脂質に及ぼす魚油豆乳乳化混合物の影響 平成9年度日本脂質栄養学会大会講演要旨集    186p  O13
  • 古賀ら、DHA+カルシウム配合豆腐「アサヒ味わいとうふ」 平成9年度日本脂質栄養学会大会講演要旨集  201p SM 3
  • 河田ら、脱共役タンパク質(UCP)発現に対する油脂の効果 第18回(1997年)日本肥満学会大会講演要旨集 94p 27
  • T Kawada, et al, ENHANCEMENT OF UCP EXPRESSION AND SUPPRESSION OF EXCESSIVE GROWTH OF ABDOMINAL FAT PADS
  • BY FISH OIL SUPPLEMEMTATION IN DIET-INDUCED OBUSE MICE 8th INTER-NATIONAL CONGRESS ON OBESITY ABSTRACT
  • FORM AUG 29-SEP 3 1998 PARIS
  • 古賀憲治、DHA含有豆腐の開発 『食の科学』1998年2月号30-35;特別企画 脂質栄養と食品開発
  • Y.Uchida, et al. Characteristics and applications of seafood products produced by enzyme process ift88 FOOD
  • EXPO ANNUAL MEETING New Orleans-JUNE-19-22 Technical Section Speech Seafood Technology
  • AERAリポート・食品 バイオテクノロジー「肉に近い魚肉ソーセージ アイデア教授米市場狙う」~酵素のハサミで切断、ハイテクすり身~
  • Asahi Shimbun Weekly AERA 1989.2.21 p64
  • T Kawada, et al. Fish (Bonito) Oil Supplementation Enhances the Expression of Uncoupling Protein in Brown Adipose Tissue of
  • Rat, J. Agric. Chem., 46, N o.4,1998 1226-1227 Rapid Communications
  • K Yunoki,et al, Separation and Determination of Functional Complex Lipids from Chicken Skin J. Am. Oil Chem. Soc. (2008)
  • 85: 427-433
  • 山中ら、微細水滴を含む過熱水蒸気処理による野菜の高品質殺菌処理、防菌防黴、33, 523-530
  • 山中ら、微細水滴を含む過熱水蒸気の殺菌効果の評価と食品調理加工への応用、防菌防黴、35, 341- 349(2007)
  • 五十部ら、アクアガス(微細水滴含有過熱水蒸気)システムの開発と農産加工への応用(平成22年度日本食品科学工学会技術賞),日本食品科学工学会誌,
  • 58 (No.8)351-358(2011)(総説)
  • M Najima, et al, Medical Consultation and New Remedies, 2016 : 53 : 1125-1135

特許関係(主発明者名・特許等の番号・発明の名称)

  • 内田ら、特公平4-3934「魚体等からの、魚骨及び魚タンパク質の分離方法」
  • 内田ら、特公平6-101995「魚体の処理方法」
  • 内田ら、特公平6-55111「養魚用餌料」
  • 内田ら、特公平5-45220「蛋白質材料」
  • 内田ら、特公平6-55108「家畜・家禽用餌料」
  • 内田ら、特公平7-46962「魚体の処理方法」
  • 中嶋ら、特許第3705534号「新規な羽毛微粉体及びその製造方法」(共有)
  • 名達ら、特許第5062873号「複合脂質画分、それから単離されたヒト型スフィンゴミエリンとプラズマローゲンならびにこれらを含む機能性食品素材、
  • 医薬品素材および化粧品素材」(共有)
  • 名達ら、特許第5185539号「スフィンゴミエリンとプラズマローゲン型リン脂質の製造方法」(共有)
  • Y Nadachi, et al. US 8,236,978 B2「PROCESS FOR PRODUCING SPHINNGOMYELIN AND PLASMALOGEN-FORM GLYCEROPHOS
  • PHOLIPID」(共有)
  • 名達ら、特許第5357005号「機能性素材の製造方法、機能性素材およびそれを得るための連続加熱処理方法」(共有)
  • 名達ら、特許第5774816号「リン脂質含有機能性素材の製造方法およびプラズマローゲン型グリセロリン脂質の製造方法」(共有)
  • 名達ら、特許第5430566号「高純度リン脂質の製造方法およびその方法で得られた高純度のスフィンゴミエリンとプラズマローゲン型グリセロリン
  • 脂質」(共有)
  • 馬渡ら、特許第5847086号「抗中枢神経系炎症剤」(共有)
  • 馬渡ら、特許第6025568号「認知症を血液サンプルで判定するための検査方法」(共有)
  • 藤野ら、特許第6016363号「脳神経細胞新生剤」 無償[再実施権付通常実施権]
  • 名達ら、特許第5656640号「常温安定化機能性乾燥物またはその粉砕物とその抽出画分の製造方法、およびそれらの用途」(共有)
  • 名達ら、特許第5360454号「加熱媒体発生方法及び装置」(共有)
  • 名達ら、特許第5704493号「加熱媒体」(共有)
  • 名達ら、特許第5784486号「加工用素材・加工品の製造方法」

9.受賞歴(共同)

社団法人 日本缶詰協会 【平成20年度技術賞】「微細水滴を含んだ過熱水蒸気の殺菌効果の評価と食品調理加工への応用

社団法人 日本食品科学工学会 【平成22年度技術賞】アクアガス(微細水滴含有過熱水蒸気)システムの開発と農産加工への応用の開発と農産加工への応用