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認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、
前頭側頭型認知症などがあります。
これまで不治の病同然にみられてきた「認知症」ですが、発症のメカニズムが解明されてきました。
まだまだ不明なことは多いのですが、アルツハイマー型認知症の発症の約25年前からアミロイドベータが溜まり始めていて、発症の15年前あたりからタウというたんぱく質の物質が脳内で増え始めるのです。
これは脳内の神経細胞が死に始めていることを意味しています。
さらに、海馬という記憶を司るとされる脳の部位も15年ほど前から徐々に小さくなり始めるのです。
このようにアルツハイマー型認知症の発症までに脳がどのように変化していくのかが明らかになってきたのです。
今までは発症してからどのように治療していくかばかり研究されていたのですが、発症した時はこの病気の最終段階であって、この研究から今日は、
いかにして発症を防ぐことが出来るかが盛んに研究されています。
1.バランスのとれた食生活を心掛ける
- 血糖値の上昇は生活習慣病、そして認知症のリスクを高めます。
砂糖の入った甘い食べ物や飲み物はなるべく控えましょう。 - 食事の時は、野菜などを先に食べて、後から米や麺類などの炭水化物を少しだけ摂るようにしましょう。
- 魚や肉、卵、乳製品、大豆製品などからタンパク質を毎日摂り、ココナッツオイルやオリーブオイル
などの良質の油を使うようにしましょう。 - 以下の食べ物に含まれる栄養素は認知症予防に効果があると言われています。
積極的に取り入れて、バランスのとれた食生活を心がけましょう。 - 青魚 ― DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)
- 野菜や果物 ― ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、食物繊維
- 緑茶や赤ワイン― ポリフェノール
- ココナッツオイル― 中鎖脂肪酸
2.定期的な運動を取り入れる
- 運動は脳の血流をアップし、認知機能を向上させ、認知症のリスクを減らすことがわかっています。
特に、ウォーキングなどの有酸素運動は記憶力を高める効果があることが多くの研究で明らかと
なっています。 - 少なくとも1回30分程度、週2~3日程度の有酸素運動を継続して行いましょう。
さらに、体を動かしながら暗算をしたり、しりとりをしたりするなど頭を使うとより効果が高まります。
3.人と積極的に交流する
- 一人暮らしの生活をしていると、コミュニケーションによる脳の刺激が少なくなり認知症のリスクが
高まります。 - 地域のボランティアやサークル活動に参加したり、友人や親族と頻繁に会うなど、人との積極的な
交流を心掛けましょう。
4.知的な行動を意識した生活をする
- 「新聞・雑誌を読む」「歌をうたう」「囲碁・将棋をする」「日記を書く」「絵を描く」
「認知機能トレーニングをする」など、 頭を使う活動は脳を刺激し、老化予防に役立ちます。
新しいことに常にチャレンジし、楽しみながら色々な脳の部位を刺激するようにしてみましょう。
5.十分な睡眠をとる
- 十分な睡眠をとることが認知症の予防につながります。しかし、加齢とともに眠りが浅くなり、
睡眠時間も短くなりますので、質の高い睡眠が取れるよう、寝室の環境や寝具などを整えるなどして
工夫しましょう。 - 日中眠くなったら昼寝をしても良いですが、短時間にとどめましょう。30分以内の昼寝は認知症の
リスクを下げるという報告があります。
6.脳にストレスを溜めないようにする。
- アミロイドベータの蓄積を抑制することはとても大切です。
そのためには脳にストレスを溜めないことが何よりも大切なのです。
しかしながら現代社会では、仕事や家事などでどうしてもストレスのある生活をしてしまいがちです。
ストレスを感じた時は、プラズマローゲンを積極的に摂取するようにしましょう。
今のところ認知症を完全に治す治療薬はありません。
現在は、症状の進行を遅らせることが治療の目的となっています。
アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリンという物質を増やしたり、
過剰なグルタミン酸による神経細胞死を防ぐ薬などによってある程度症状の進行を
遅らせることができます。
レビー小体型認知症でもアセチルコリンを増やす薬の効果が期待できます。
脳血管性認知症、前頭側頭型認知証では、症状に応じた薬物治療が必要に応じて
行われます。妄想、徘徊、興奮などの症状が重いときには、症状改善のために
抗精神病薬などを利用する場合もあります。
また、認知症を発症しても、症状の改善や進行抑制には先に述べた予防法は
有効です。
生活習慣を見直して、できるだけ認知症が進まないように工夫しましょう。
認知症は、認識したり、記憶したり、考えたり、判断する力が障害を受けてしまい、社会生活に支障をきたすような状態をいいます。
人の名前や今日の夕飯に何を食べたのか、また、朝ごはんを食べたか食べていないかも思い出せなくなってしまうのです。